どうも。12年物の失恋をお届けする、失恋マイスター・ジブアシです。
あー、すいません、バカですよね。ウイスキーだったら12年も寝かせりゃそこそこいい値段つくだろうけど、失恋なんて12年寝かせたところで俺の値段下がっていくばっかりですよ。実際どうしてそんなに長い間同じ人を好きなんだ俺? バカだから? ってバカなのはまーそうなんだけど、だって好きすぎて他の人を好きになりたくなかったんだよね。キモ。
でも肝っていうのは人にとって大事な部分なわけで、俺にとって大事なのは「そいつを好きだ」っていう気持ちだったから、そこだけ必死に守ったんですよ。ひとりになって相手もいないのに必死で。トイレ掃除しながら必死で。憎んだり恨んだり罵ったりしないように、「好きだ」って気持ちをどうにか自分の中できれいなものとして守りたかったんだよね。だってそうしないと、グチャグチャしたな波に飲み込まれそうだったから。信じてるものが、壊れそうだったから。
それが悪かったのかなー。罵って罵って忘れちまえばよかった?
なんでそんなに好きだったかなー。
そいつと居たとき、本当に幸せだって思ったからかなー。
そんだけ。
そいつの部屋でワイン飲んでメシ食ったとき、俺、生まれて初めて幸せだって思ったんだよな。
ってずっと好きな理由がそれだけってことはもちろんないんだけど、でもいちばん根っこの部分はそこなんだろな。生きてて幸せだって思ったのは、あんとき一度だけだなー。不幸だな俺。どうしてこうなった。
でもまあ、本当のことだからしょーがないか。
そいつのことを好きだって感じれる時が、今でもいちばん幸せに感じる。もともと誰と居ても素直に楽しめないタイプの人間だったんで、その幸せ、大きかったんす。
まあ、終わったことだけど。
終わりって大事だな。終わりがあれば、ちゃんと進もうと思えるんだな。いまでも好きだけど、もう終わっていくような気がする。それでいいんだろうし、それがいいんだろう。あいつが幸せになるのはいいけど、あいつが誰かと幸せになるのは嫌だなー。そこは正直な気持ちで言う。嫌だ。
でも、仕方ないか。
でも今日、街でかわいい子をみかけたとき、誰かと住んで、誰かと一緒に生きたい、って本当に思ったよ。これがスタートなのだろうか? あいつの幻を、それでも大好きだって思うけど、忘れていくこと。そいつが生きてて死んでても、もう関係ないということ。そういうことが、前を向くってことなんだろうか?
わからないね。
今日はこんな感じ!ジブアシでした!